福島第一原発の燃料デブリ取り出し作業が
初日から不具合が生じ、延期になりました。
今まで経験のない作業、
または膨大な放射線に対しての対処の方法など
計り知れない障害があるのだと思います。
全部で6号機まである原子炉の内
1~4号機に被害が生じ
特に1号機と2号機は水素爆発を起こし
今も燃料デブリが原子炉下部に沈んだままです。
事故が起きた原子炉の廃炉作業については
過去、東海原発の臨界事故があります。
2001年から核燃料の取り出し作業が開始され、
2017年に完了予定でした…が、
それも延期され
現在の予定では2035年とのことです。
現場で従事されている方々は
懸命な作業を継続しているのだと思いますが
それにしても先の見えない戦いが続きます。
福島第一原発1~3号機内にある燃料デブリは
約880トンもあるとのことです。
現在目標にしている2051年までに
全て取り出そうとすると
単純計算で1日あたり
85kgづつ搬出する量になります。
がっちりした成人男性一人分くらいの重さ。
しかも莫大な放射線を放出する物質。
処理水問題もあり
まだまだ廃炉に向けた戦いは続くようです。
住宅の場合
古い建物を解体すると
様々な材質の廃棄物が発生します。
それを分別し、それぞれの作業によって
処分やリサイクルに分かれていきます。
昔に比べると分別も細分化されていますが
建築資材は放射線は出ないので…。
ただ
解体業者によって職人さんの対応や
解体自体の品質は差異が生じてきます。
建築工事の品質も大切ですが
それを取り巻く環境も大切にしていきたいと
思っています。