神様の言う通り

2023年06月12日

神様の言う通り

木造住宅は耐久性も重要で
耐震性、品質、価格と同じく
大切な検討項目ではないでしょうか。

奈良の法隆寺は1300年以上前に建造され
日本最古の建築物と言われています。
なぜそんなに長い期間、維持できるのか…。
様々な要因があると思いますが
何といっても【宮大工】の技巧!
釘を使わない各部のつなぎ目は
木の強さを活かし、気象条件にも耐え
美しい姿を今も魅せてくれます。 

神社仏閣の屋根は大きくせり出し
雨風を受けないように作ってありますが
せり出しが大きくなればなるほど
強度を強くしないといけません。
特に新潟などの積雪地域は
雪の重みもかかってきます。

一本の材料だけに荷重を集中させるのではなく
木と木を組み合わせ、お互いの強さを最大限に
発揮できるように材料の組み立てを
考えるのが宮大工の役割となってきます。

例えば右に反りやすい材料があったとして
「反っちゃうような材料は
扱いにくいから使わない」
 
ではなく
 
右に反りやすい材料であれば
左に反っていく材料と組み合わせると
より強い建造物になるそうです。

木のクセを読む

何かに似ていると思いませんか。

企業やグループで
クセの強い人がいたとします。
その人だけだと「なんかめんどくさい(汗)」
と、なりそうですが
人のクセを読み
どのようなチームを組み立てるか
経営者やリーダーの手腕が試されます。 
クセとクセとのぶつかり合いで
強いグループを作り
良い結果が出せればいいなあと
思います。

最後に日本最高峰の宮大工
西岡 常一さんのお言葉

『塔組は、木組み。
 木組は、木のくせ組み。
 木のくせ組みは、人組み。
 人組 は、人の心組み。』

※塔組というのは神社仏閣や五重の塔のような
 建造物全般 をいいます

職人さんの心やクセまでも把握し
材料や技術を最大限生かす 
宮大工の奥深さにとても感動します。
素晴らしい人格に
素晴らしい技術が宿る
誇り高く、気高くありたいものですね。 
  
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