ありふれた情景はアタリマエではなくて…

2023年12月11日

ありふれた情景はアタリマエではなくて…

黒柳徹子さんの自伝物語
【窓ぎわのトットちゃん】が
アニメ映画になりました。
もうご覧になった方も
いらっしゃると思います。

恥ずかしながら
原作の自伝を読んだこともなく
なんとなく
落ち着きの無い子供の
失敗談みたいな物語…?
と勝手に思い込んでおりました。

でもこの物語は
子供の素直な目線、やさしさ
関わる先生や周りの大人たち の
本当の意味の教育への情熱。
現代社会で忘れ去られた大切なことが
たくさん詰まった物語でした。

特にトットちゃんが通う学校の
校長先生の素晴らしさ、温かさ。
触れあった子供たちの脳裏に
一生楽しい思い出として残り続ける
教育方針を持った方でした。

親にとっての子育ては
一人目の子供の時は当然初めてで
分からないことだらけです。
感情的になったり
うまくいかなくて悲しくなったり
そんな経験を思い出しました。   

小林一茶が好きな先生の話も出てきます。
・やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
・やれ打つな はえが手をする 足をする
・我と来て 遊べや親の ない雀
などなど。

身の回りにある、当たり前の情景を
詠んだ句が多いです。
小林一茶はその当たり前の情景を
アタリマエとしてではなく
気付き、表現豊かに創作しています。

でも私のような凡人は
目があり
耳があり
鼻があり
手足があるのに
何故気付くことが出来ないのか。

一茶との違いは何なのでしょうね。

家探しのお手伝いも同じかも知れません。
お客様が本当に求めているものに
気付かず、ポイントのずれたご提案に
なってしまったり
将来設計に対しての
思いやりが足りなかったり、
営業という仕事は
はかり知れないところが
たくさんあります。
 
アタリマエのことを
当たり前に気付ける。
そんな感性を磨きたいと
切に願う今日この頃でした。 
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