突然ふりかかる災難

2025年12月01日

突然ふりかかる災難

11月26日、台湾で高層ビル群の
大規模火災が発生しました。
46名の犠牲者があり、まだ行方不明の方の
捜索が続いています。
このビル群の居住者は
高齢者や障がい者の方も 多いと聞きます。
階下から広がる炎に対して
避難が更に困難だった方々が
多くいたのではないかと思います。 

映像でご覧になった方も多いと思いますが
改修工事の為、建物外周部に設置された足場、
材質はなんと【竹】で 、
燃え広がる状況はすさまじく
火災の怖さを改めて感じました。

乾燥した竹は油分を含み
非常に燃えやすいのだと聞きました。
その足場に設置されている防護ネットも
延焼していて、炎の勢いに
加担していました。

原因は住民のお香の不始末とか。
たった一つの不注意が
これだけの大きな被害を生み
尊い命が奪われる結果となります。
このビルは築46年ほどで
老朽化が進んでいるための
改修工事が行われていて
その部材も基準を満たさない
可燃性のものが使われ被害の拡大に
つながったという見方もあるようです。

そもそも【竹】の足場?
日本でもお城を造った頃から
しばらくの時代には
使われていたと思いますが
近年国内では見ることがありませんでした。
台湾でも今年の3月
竹の使用を止めて、金属製に移行しようという
通達があったようですが
現場への浸透はまだまだ先のようでした。

現在日本では小規模な住宅建築でも
金属製足場が使用されており
防護ネットはもちろん
足場板からの部材転落をも防止するための
仕切り版まで設置されています。
今回の火災事故
今後の建築業界にも大きな影響を
残していくような気がします。
そして建築工事での
事故が無くなることを祈っています。  

安全な作業で性能の良い住まいを建築し
品質の良い住宅が提供できるよう
私たちも考えていきたいと思います。 
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